今から2000年ほど前、地質変動によって、海水面が上昇し、それまで地面にあった杉林が、海中に埋没した。
そしてその痕跡が1930年代に発見された。海岸の辺りから巨大な杉の根っこがいくつも発見されたのだ。
中には樹齢500年を越えるものもあり、まさにそれは海底の中の森とも言えるもので、”埋没林”と呼ばれている。
ということで、蜃気楼で有名な富山県魚津市にある”魚津埋没林博物館”は、そのようにして海岸から発見された杉の根っこを引き上げて展示してある施設であり、埋没林は国の特別天然記念物として指定されています。
博物館の外観はこんな感じです。海岸線に突如としてピラミッドのような建物が現れビックリします。
展示館は全部で4塔あり、かなり広い施設です。
館内にはこのように天然記念物をあらわす碑が建ってます。
館内に入ると常設展示として、このような埋没林が出来た当時の様子の説明や、埋没林が出来る前にいた動物達のレプリカなどが展示されています。
また、魚津と言えば蜃気楼ということもあり、蜃気楼の映像を見ることが出来たりします。
しかし、メインである埋没林そのものを見ることは出来ません。
埋没林はそれぞれ3つの館で違う形で展示されております。
まずは乾燥展示、これは昭和5年に魚津港建設の際に発見されたものだとか。
二千年の時を経て、再び地上に現れた埋没林とはどのようなものでしょうか?
はい、木の根っこです。
化石でもなく、ただの木の根っこです。
かなり大きな木だということは分かりますが、言われなければこれが二千年もの間、海中に沈んでいたものと言うことは分かりません。
正直、流木との区別がつきません
もちろん埋没林の展示はこれだけではありません。
おそらく、この施設のメイン展示だと思われる水中展示があります。
その大きさ、縦8m、横16m、深さ2.5mmという巨大なプールの中に、昭和27年に発掘された10mをこえようという巨大な樹木が発掘された時のように水中に展示されているというスケールの大きさ。
そして、また巨大なプールそのものが発掘された場所をそのまま、利用しているというそのこだわりに驚きです
ということで、その巨大なプールを上から眺めたものがこれです。
確かにその巨大さには圧倒されますが、よく見てみると枯れ木です。
照明の色などを変えて、かなり凝った演出をしているのは分かりますが、言われなければ二千年前の木とはまるで分かりません。
ただ、このような巨大な樹木を巨大なプールに沈め、鮮やかなライトで演出するという光景は日常ではまずお目にかかることはない風景のため、一種の芸術と言われれば納得しそうなインパクトはあります。
巨大なプールに沈められた木は、プール脇のガラス窓からこのように見ることもできます。
横から見ると、まさに「樹木」ということがハッキリと分かります。
ふと、この木の間に魚がいたりしてなんてことを考えたりもしたのですが、もちろんそんなことは無く「木」だけでした。
最後にドーム館。
なんでもこの施設は埋没林の発掘現場の上にドームをかぶせたものであるらしく、平成元年に発掘調査が行われたとか。
実際に入ってみると、その大きさに驚きます。
野球場とまでは言わないまでも、下手な体育館よりは大きい感じ。
しかし展示されているのはやはり、木の根っこ。
どこから、どう見ても木の根っこ
地球上の地殻変動の痕跡、二千年の眠りなど、様々なフレーズが頭に浮かぶも、目の前にあるのは木の根っこ。
ドームの中には、このように埋没林が埋まっていた地面の様子なども展示されていたのですが、このようなものに新鮮な驚きを感じるまでに、いささか「樹木」に食傷気味だったことが分かります。
なんてったって、これもよく考えると「土と石」だけですから。
そんなわけで「埋没林博物館」なのですが。
すいません、想像力のない僕には、二千年前の痕跡も、、ただの木の根っこにしか見えなかったというのが正直なところです。。
とは言えただの木の根っこのディスプレイに、ライトアップしたり、ガイドを入れたりと大がかりな仕掛けを作ったということにこそ、むしろ驚愕したりしました、はい。