【地域】
 宮城県村田町
【ジャンル】
 伝説スポット
【参考リンク】
 
鬼の手掛け石地図

2003/10/12 鬼の手掛け石

 宮城県村田町に到着したのは午前5時半、ようやく空が明るくなり始めるそんな時間です。そんな、朝早くから僕が行ったところはと言えば、県道25号線「民話の里」という施設から、少し離れた小川のほとりにあるという「鬼の手掛け石」と呼ばれるものを見に行ったのです。
 
 この「鬼の手掛け石」にはある伝説が残されています。鬼と言っても、様々な鬼がいますが、この鬼は酒呑童子と並んで有名な平安時代の鬼、羅生門の鬼で有名な茨木童子のことです。この茨木童子が、渡辺綱と戦い、右手を切り落とされたが、後に綱の叔母に化けて綱を訊ね、うまく腕を取り戻して逃げ去るという物語を知っているという方も多いと思います。
 その鬼が、腕を綱から取り戻しにきたのが、この村田の地であると言われています。そして腕を取り戻して逃げる際に、川を飛び越えようとして、慌てていたので滑って、思わずほとりにあった石に手をついてしまった、その手形が残っている石が「鬼の手掛け石」と呼ばれているのです。
 
 さて、この「鬼の手掛け石」なのですが、県道沿い「民話の里」(左写真)を目印に行けば、すぐに分かるということだったので、とりあえずここの駐車場に車を停めます。
 この施設は何でも村田町に伝わる伝説の説明をしてくれるところらしいのですが、さすがに早朝5時過ぎから開園しているわけがありません。何かの機会に寄ることがあるかもしれませんが、とりあえず今回は「鬼の手掛け石」だけを見ることにします。
 この民話の里から、看板沿いに歩くと「鬼の手掛け石」が歩くとすぐに見つかるということだったのですが、これが分かりづらい。確かにそれらしき小川はあるのですが、小川沿いに歩いても、そのようなところは見つからない。
 仕方がないと思って、もう一度来たところを戻ると、最初に渡った橋のたもとに、なにやら石碑のようなものがありました。最初、この橋を渡ったときは、個人の墓だと思って素通りしたのですが、もしやと思って覗いてみますと、何やらそれらしき石が。そして、僕の足下には、半ば朽ち果てて、倒れている「鬼の手掛け石」という看板が。どうやら、この石に間違いなさそうです。石の脇には、上に僕が書いたような伝説の説明がされていました。
 
 
 

 で、これが鬼の手掛け石になります。石の真ん中あたりに4つのくぼみがあるのが分かりますか。これが鬼の手形と呼ばれているものです。確かに自分の手と合わせてみると、ピッタリと指が重ね合わさります。それらしいと言えば、それらしいですね。

 しかし、茨木童子と言えば、京都とか関西の鬼だという印象が強いのですが、新潟にも茨木童子の故郷と呼ばれているところ(栃尾市軽井沢)があったりしますし、案外と昔の鬼というのは活動範囲が広かったのですね。まぁ、複数の伝説があるところから、そう考えるよりも、各地で「鬼」と呼ばれる存在がいて、それが茨木童子とか酒呑童子などと主要な鬼の呼び名で呼ばれていたと考えた方が自然な気がします。
 
 
 
 しかし早朝から、ただの石を見るあたり物好き以外の何物でもないですな。
 



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