【地域】
長野県松本市
【ジャンル】
飲食スポット
【参考リンク】
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とんちん館地図
2004/1/30 信州旅行記(8)
木曽路を去り松本市へ。ちょうど時間もお昼過ぎ。だいたい、旅に出ても、だいたい昼食はコンビニ弁当なんですけれど、今回は「ここで食べよう」と目的とするところがありました。
誰かが言っていました。名古屋で喰うなら「喫茶マウンテン」、東京で喰うなら「赤羽霊園」、そして長野で喰うなら
「とんちん館」
と!(今、勝手に僕がそう決めました)
そう、松本市、いや長野県でもっとも有名な飲食店「とんちん館」に行こうと心に決めていたのです。などと言っても分からない人がいると思いますが、そこはそれ、どのように有名なところかは、このレポートを読む内に分かってくると思います。
さて、地図を見ながら「とんちん館」を目指すと看板を見つけました
大丈夫かぁ、この看板!
「松本名物 さかさレスト とんちん館」という文字はなんとか読めるものの、看板上部はボコボコになっており、看板そのものも、かなり汚れており、字は色あせている状態。
一瞬、「とんちん館」そのものもこのような老朽化が進んでいるのでは?と心配になったのですが、とりあえず行ってみることに。それにしても「全席電話付き」ってどういうことなのでしょうか?
さて、看板を過ぎ、200mくらい進むと、「とんちん館」の神々しい姿が見えてきます。よかった、看板を見て心配したけど、まだ健在だった!
これがお目当ての「さかさレストとんちん館」です。この写真を見ると「とんちん館」を知らなかった皆様もどういう意味で有名なレストランなのか、分かったでしょう。そうです、この「とんちん館」は「さかさレスト」の名の通り、屋根が下にあって、床が上にあるという見事に逆さまなレストランなのですね。
もちろん、この建物は何かの事故で逆さまになったわけではなく、20年以上も前に当時の店主が、設計屋さんになにか話題になるような建物をということを注文して出来たのが、この建物とか。
いや、20年前どころか、今でも十分に話題になる建物です。と言うか、この建物のレストランが企画倒れにならぬまま、実際に建てられそして20年も続いていることに驚かされます。
ともかく建物の前でただ驚いているのも仕方ないので、店内に入ってみましょう。
さて、煙突の下のドアが入り口になっております(写真左)よく見ないと分からないのですが営業中の文字から、コーヒーのマークまで逆さまです。さらにドアノブの位置も逆さまですね。
で、ドアを開けると左手のドア(写真左)に屋根裏という文字が鏡文字で書かれています。このドアは鍵がかかっていて開けられなかったのですけど、それにしても1階に屋根裏って・・・思い切り凝ってますね。
さて、階段を登って店内に入ろうとすると、玄関マットが。分かりにくいかもしれませんが、「いらっしゃいませ」の文字が僕の方では、なくて店内に向かっている形、つまり逆さまに置かれております。うーん、接客マナーよりも”逆さま”というポリシーを貫くスタイル。これは紛れもなくロック魂ですね。
店内に入ると、こんな感じです。カウンター席、テーブル席とありまして、一見ごく普通の喫茶店に見えますね。しかし、細部(というほど、細かく見なくても)に渡り、かなり仕掛けがしてあるのが分かります。
まぁ、それは追々と説明をしてということで、席に座るとメニュー表が出されます。
ごめん。まったく読めない。いやぁ、さすが「さかさレスト」。メニューまでが鏡文字で書かれています。
動揺を隠しつつ、もしかしたら、裏面はキチンとして書かれているのかも?と思い裏面をめくってみることにします。
すいません、やっぱり読めません。どうやら表面がドリンクメニューで裏面が食事メニューだったみたいです。
ポケットミラーでも持ってくればよかったと思いながら、さて何を食べようかな、とメニューを見ます。この店で有名なのはライス皿にカレーが、カレー皿にライスが入っている「さかさビーフカレー」なるものでして、あちこちで紹介されていますが、皆と同じものを注文するのも面白くないので、おすすめの表示があった”とんちんラーメン”を注文しました。
んで、注文したラーメンが出される間に、店内を詳しく見ることにします。
一見、普通に見えた店内。しかしカウンターのライトを見るとライトの形がグラスを逆さまにしたものだったり、電気スタンドが逆さまに置かれていたりと、随所に「さかさま」な感じを見ることが出来ます。
さらに視点を移動すると、時計も鏡文字だったりします。あとその背後に何やらおかしなものがつり下げられていますが、松本名物道祖神ですね。長野旅行記松本城編で書いたこと覚えていますか?
「とんちん館lのさかさま現象はまだあります。見上げるとこんな感じです。
分かりますでしょうか、天井に六畳間があります。(左写真)、そして、その脇にはドアがあります(写真右)
で、そのドアは何かと言えば、”玄関”などと鏡文字で書かれています。そうです、ここは”さかさレスト”なので天井に玄関があっても不思議ではないのです。屋根が逆さになっている外観通りなら、確かにここが玄関になるのです
んで、玄関の脇には脱ぎ捨てられたスリッパがあります。片方が裏返しになっているあたり芸が細かいですね。ファンの隣にスリッパが貼り付いているというなんともシュールな光景です。
で、よくよく店内を見渡すと、一見普通の喫茶店に見えた店内も、天井だけではなく色々と逆さまなものがあるのが分かります。上写真でどこが変なのか分かりますか。
まずは店内BGMを流しているスピーカーが逆さま。そして、その上にある招き猫の飾り皿も逆さまです。 このくらいは序の口ですね。
店内のテレビの上にある”だるま”が逆さま。そして、その隣にあるシカの剥製も逆さまです(写真左)
そして、テレビは逆さまじゃないんだなぁ、と思ってよく見ると鏡文字(写真右)どうやら、ビデオで撮った映像を鏡反転で再編集して、流しているようです。すごく凝ってますねえ。
で、こんな感じで色々なものが逆さになっているのですが、もっとも特徴的なのは、電気の傘の部分でして、先に大きなグラスが逆さまになったのを見ていただきましたが、店内の電気は他にも色々なものが傘になっていまして。
左からバケツ、植木鉢、ざるがそれぞれ傘になってますね。よく見てみると窓の位置とか、非常看板の取り付けも逆さまになっています。この細部への懲りようが「とんちん館」の特徴ですね。
さらに植木鉢、お釜、”やかん”も天井からぶらさがっております。
で、頭がこの奇妙なさかさま空間に慣れ始めた頃、注文した”とんちんラーメン”なるものが運ばれてきました。
なんて言っても、”おすすめ品”ですから、コレはきっとすごいのが運ばれてくるのだろうなと期待に胸が高鳴ります。
ジャーン!これが”とんちんラーメン”です。
って、完全に普通のラーメンでしたね。
具の上にメンが乗っているのかなとか、あるいは大きなレンゲの中にラーメンが入っていて、スープは小さなどんぶりで飲むのかというようなことを考えていたのですが、普通のラーメンでした。いや、まずくはなかったですけど、松本あたりに来てまで何の変哲もないラーメンを食べるというのもちょっとなぁとか思ってしまいました。
あ、もしかして、「とんちん館」のおすすめメニューだからネタになりそうな変わったものだろうと期待させといて普通のメニューという肩すかしを食らわせると、ここまで計算してのメニューなのでしょうか。”裏の裏”という感じで。いやぁ、そこまで考えているならば、すごいですねぇ。
さて、ラーメンを美味しく頂きまして、帰ろうかなと思い、席を立ちます。
店を出る前にお手洗いへ。
さすがに、ココは逆さまになっていないなぁ、などと思いながらよく見てみたら
注意書きが鏡文字になっていました。こんなところまでとは、芸が細かいなぁ。
などと感心しつつ店をでます。
あまり写されることのない駐車場からの風景。(入り口とは逆側からの風景です)
ピンク色の屋根が下に、そして床下の部分がが上にきており、床下に窓があるのが分かりますね。この窓の部分に、先ほどの六畳間が貼り付いているわけです。
今にもこちらに倒れてきそうな白い壁を見上げ、僕はあることを思いながら松本名物「さかさレスト とんちん館」を後にするのでした。
・・・
「ラーメン美味しかったけど、逆さネタ的には美味しくなかったな」