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【地域】
 青森県新郷村
【ジャンル】
 伝説スポット
【参考リンク】
 
十来塚地図

2001/9/9 モデルというお仕事 

 どうも、一応、サラリーマンの武です。
 いまだ平成不況が続き、失業率も5%超。就職難の現在、ある企業の面接で、人事の方に社会に適応できないでしょうと言われた僕が、たとえ痛い遊園地であっても、なんとか働いていられるのは、少なくとも今の時代では幸福なことなんでしょう。(仕事はきついわ、給料は少ないわと不平を言えばキリがないですが)
 
 ここを見ている方の中にどれくらいいるのかは分かりませんが、就職活動に苦労している学生さんなんかもいると思います。ただ、僕が言っておきたいのは就職活動よりも、就職してからの方がきついよということです。確かに楽な仕事もありますし、辛くてもやりがいのある仕事などもあると思います。だけど、そんなのは一握りの仕事でして、大半は自分がやりたい仕事とは違うけれども生活を守るためにやっているというのが正直なところだと思います。少なくとも、僕や僕の周りはみんなそんな人たちです。
 
 今回はそのようなことを、モデルという職業を例として、ある村の観光用パンフレットを見ながら、解説していきたいたいと思います。
  
  
まずは、この写真をご覧ください 
 

間木ノ平グリーンパーク

 
 間木ノ平グリーンパークという看板の下、笑顔でポーズをとる女性二人。もちろん、モデルでしょうが、名前などは分かりません。
 ただし、このパンフレットを見た限りでは、この間木ノ平グリーンパークというところは、バンガローあり、オートキャンプ場あり、ローラースケート場、テニスコート、さらにはハーブガーデンとレストランまでありと屋外レジャー施設としては、かなり充実したもので、実際このような(女性二人が写真をとる)光景があっても不思議ではないと思います。
 
 この写真を見て、あーあ、少し可愛い女は、ちょっとポーズとって写真を撮られれば、それで金になるんだからよいよなぁなんて思っちゃいけません。こんな写真でも何回も取り直しがあったりして、そこそこきついもんなんです。特にこの写真のような青空だと日差しが結構きついものなのです。
 
 でも、僕がそんなことが辛いと言うことで、このモデルさんたちを例としてとりあげた訳ではありません。それくらいの辛さはどんな仕事にもあることです。実際、このモデルたちもはじめはレジャー施設でポーズとる程度の仕事で割合、楽な仕事だなと思ったことと思います。
 
 しかし、問題はこの村の観光スポットがここだけではないということでして、と言うよりは、もう一つの観光スポットで全国的に有名な村なんですね。その観光スポットがここです。
  
 


 

 何か、案内板のような所にモデルの二人がよりかかっていますねぇ。でも、これだけではどんな所か分からないと思います。そこでもう一枚の写真
 


 

 幻想的にぼかしている写真。十来という標識に、思い切りモデル目線(どこを見ているか分からない目線)でよりかかっているモデル。一見すると、何かロマンチックなコトを考えているような写真に見えるかもしれません。
 
 ただ、モデルの後方に何やら十字架のようなものが写っていて、少し違和感を感じさせます。
 
 十字架?
感のよい方なら、このパンフレットが、どこのパンフレットか分かったかと思います。
 
パンフレットが案内している村は青森県三戸郡新郷村
その村の以前の名前を戸来村と言います。
 
 オカルトな世界や、怪しい歴史などに詳しい方は、もう分かったと思いますが、一般の方のために、もう一枚の写真を。
 


 

 

 上のモデルが写っている場所の全体像を撮影したものです。手前と奥に十字架が一つづつ写っているのが分かりますでしょうか。
 
 十字架?そう、ここはある有名な方の墓のあるところで、そのために全国的に有名なところなんですね。
 誰のお墓だと思いますか?

  
 
  
  
  
   
イエス・キリストと
 
  
その弟のお墓なんです

 
 
 
 
 
 
 いえ、ウソではないんですって。この新郷村というところはゴルゴダの丘で処刑されたはずのキリストが、実は日本に渡っており、青森の戸来という地で、その名を十来太郎大天空と改め、106才まで生きていたという「キリスト伝説」で有名な地なのです。
 
 ちなみに写真の手前の墓が「十来塚」と呼びキリストの墓、奥の墓が「十代墓」とよび、キリストの弟イスキリの墓ということになっております。
更に、毎年六月の第1日曜日にはこのキリストの墓前でヘブライ語ではないかと言われているナニャドヤラの唄と踊りが奉納されるキリスト祭が行われています。
 


ナニャドヤラ

  
  
 話を元に戻しますと、つまりですね、モデルはキリストの墓でポーズをとっていたんですね。(十来というのは墓(十来塚)の案内標識だったのです)
 
  しかし、普通に考えてみて女性二人でキリストの墓なんてディープなスポットに来ることがありますか、おまけにポーズまでとったぐらいにして。
 そう考えると、このモデルの痛さが分かってくるかと思います。
 
 
 
 これは楽な仕事だから、ただの田舎の村の観光スポットの紹介用の写真だけだからと言われ、仕事を引き受けるモデルたち。 
 
 キャンプ場などのちょっとおしゃれアウトドアスポットで写真を撮り、これで私たちも地方では有名なモデルになるのかしらなどと想像するモデルたち。
 
 次の撮影はどこ?と尋ねると「キリストの墓」と言われ、思わず顔をこわばらせるモデルたち。
 
その何ともいかがわしい墓で、内心痛いと思いながらも、職業がらポーズをとってしまうモデルたち
 
 
そして、今回の撮影の写真が観光パンフとして世に出たら、地方から脱出してお洒落なモデルになるなんて夢は消え、一生ヨゴレ役のモデルで終わるんだろうなと悟るモデルたち。
 
そんなことを思いながら、もう一度この写真を見てみると何とも感慨深いものがありますね
 

 
モデル目線も、ただ単に己の現実を直視できないモデルの自然に現れた動作のように見えるから不思議です。 
 
 
 
 いかがでしょうか?僕がはじめに、どの仕事も辛いのだと、だけど嫌な仕事でも生活を守るためにはやらなければいけないのだというコトを、このモデルたちの写真を通してご理解いただけたこと思います。 
 
 一見、華やかな職業に見えるモデルですら、こんなことがあるのですから、他の職業は推して知るべしでしょう。
 
 だから、就職活動をしている方々は、就職したらそれで終わりなんて思わない方がいいです。楽な仕事なんてないのです。お金をもらう以上は仕事は辛いと思った方がよいのです。
 一番重要なことは就職した後、自分が、どう働くかということなのです。そのことを忘れないようにしてください
 

 


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