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| 2005/11/25 男鹿半島なまはげ紀行 |
さて、さて秋田県男鹿半島と言えば、言わずとしれた”なまはげ”で有名な地のわけです。
なんでも「一家に一人、”なまはげ”は必需品」とか、「クラスに一人は”なまはげ”がいる」とか「男鹿半島のコンビニの店員五人に一人は”なまはげ”」とか、そんな噂が流れているほどです。
それは、それで大げさだと思うわけですが、たしかに男鹿半島が”なまはげ”で溢れかえっているということは事実です。

たとえば、男鹿半島の鬼伝説発祥の地と呼ばれる門前では、このような巨大な”なまはげ”像があります。その大きさ10m。
すいません、ここまで大きな”なまはげ”を作る必要があったのでしょうか?いい年齢をした僕が、かなり引いたのですから、小さい子供が見たら泣き出しそうな気がするのですが。

と思うと、これ。男鹿温泉郷の入り口にある巨大”なまはげ”像。
歓迎と書いてはいるけど、どうみても歓迎しているように見えません。
むしろ、ここから先に入ってくるなと威嚇しているようにさえも見えます。
どうにも、男鹿半島の方が考える歓迎の形が分からずにカルチャーショックを覚えます。
さらにはこんな看板があったりします

男鹿半島の最北端の入道崎にて。
トイレの表示に”なまはげ注意!”の標識が! いや、まさか・・・ねぇ。そんなことはあるはずないんですけどね。男鹿半島は”なまはげ”が名物なので、キャラクター的にトイレにまで表示していると分かっているんですけどね。
でも、でもね、万が一個室で用を足している時に、いきなり「泣く子はいねぇかぁ」と言って、”なまはげ”がドアを開けてきたらどうしますか?
そう思うと、怖くておちおちとトイレにも入れません。

さらに、同じく入道崎にあるのがこのお店。「なまはげ御殿」ですって。
外見も”なまはげ”そのまま。角が生えているのが前衛的ですね。いや、そもそも、建物が”なまはげ”の顔の形をしている理由が分からないのですけれども。

そして、この店の前にはこのような、”なまはげ”像がお出迎えしてくれています。
実は、この入道崎にあるお店は、このお店だけでなく、他に5〜6店舗あるのですが、各店舗の前には、必ずと言っていいほどこのような”なまはげ”像があります。
どうやら記念写真用らしいのですが、店ごとに様々な”なまはげ”が置かれておりまして、なんとなく門番的な雰囲気すらもあります。
いや冗談抜きで、男鹿半島ではないところで、このような”なまはげ像”が玄関に置かれていたりしたら、確実に防犯の役割を果たすと思いますよ。夜中にこんなの見たら、心底から怖いと思います。
さらに、”なまはげ”にこだわるこの店のオススメ料理が、これ。

”海鮮なまはげ丼”
上に小さく書かれた「鬼たちは、おいしい味がほしかった」のコピーがステキです。
それにしても”なまはげ丼”いったいどのような料理なのでしょうか。
”なまはげ”のように荒々しく豪快に盛りつけられた料理なのでしょうか?それとも実は”なまはげ”は海産物だったりするのでしょうか?
個人的には、海産物の上に”たまねぎ”が乗っているとか思ったりしてみたり。”「オニ」オン”だけにね。(って、うまいね、こりゃどうも)
さらに、これだけでは飽きたらず、男鹿半島にはこんなお店があったりします。

BOOKSなまはげ
嫌だ!ぜったいこんな書店は嫌だ!
おそらく店員が”なまはげ”だったりして、包丁を持ち歩いたりして展開を巡回しているに違いないのですよ。立ち読みなどしようものなら、殺気を持った目線で睨まれたりするんですよ。
やっぱり置いてある書籍も、”なまはげ”とか”鬼がらみ”のものが多いのでしょう、おそらく。
しかし、男鹿半島に数ある”なまはげ”関連の店の中で、極めつけはやはりこれでしょう。

なまはげ直売所
・・・うんと、やはり”なまはげ”って地元にいくと直売されているのですね。鮮度がよさそうです、はい。
・・・・って怖すぎます!!(僕が行った時には店が閉まっていたので、結局何を売っている店か分かりませんでした)
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| 2005/12/2 男鹿半島なまはげ紀行(2) |
男鹿半島は”なまはげ”の宝庫。
その中でも、もっとも”なまはげ”に染まった施設が、今回紹介する”なまはげ館”そして”男鹿真山伝承館”です。

駐車場前には、このような”なまはげ”の石像がお出迎え。

そして、外灯も、”なまはげ”型とおもいきりディープな”なまはげ”ゾーンを感じさせます。

しかし、うってかわって、”なまはげ館”そのもの外観は、このように”なまはげ”を微塵も感じさせないモダンな作りとなってます。

しかしながら、入り口の自動ドアのを抜けると、玄関にはやはりこんな感じで、”なまはげ”の模型がお出迎えしてます。あいかわらず、包丁を片手に持って、とても歓迎しているようには見えません。
さて、こちらの施設に入りますと”なまはげの由来”や、”なまはげ”が生まれ、それを伝承してきた”男鹿”の風土などを紹介しています。

なまはげの歴史と言うことで、このように200年前のなまはげの様子のパネル展示がされていたり、あるいは巨大スクリーンなどに、”なまはげ”行事の姿やしきたりなどの説明が上映されています。
しかし、やはり一般ウケするのは、このようなパネルやスクリーンなどではなく、直接的に視覚にうったえてくる”なまはげ”そのものでしょう。

たとえば、この”なまはげ館”では、”御守り”として、写真のような形の木で作られた包丁のキーホルダーが販売されているのですが、こちらの商品は一個、一個手作りとなってまして、職人さんの実演コーナーがあったりします。
こんな感じで職人さんは”ミニチュア包丁”を作っています。
頑張る職人さんの姿がお分かりでしょうか?そうです、なんと職人さんも”なまはげ”なんですねぇ。のみと小槌を持って丁寧に細工を作っていきます。
・・・・そんなわけないです。
いや、職人さんの実演タイムがあるのも本当。職人さんがいる場所に”なまはげ”がいたのも本当なんですけどね。
と言うのも、たまたま僕が行った時は、職人さんがお休みの時みたいでして、そういう時には、ダミーで職人さんの代わりに”なまはげ”の模型を置いておくようなのですね。
まぁ、それはそうでしょう。”なまはげ”が職人なんて、そんな施設は怖すぎます。

さて、この施設の中でのオススメは、上記写真でも分かる”なまはげ”のコスプレコーナー。(正式名称はなまはげ変身コーナー)
なんと、実際に”なまはげ”になることが出来るという画期的なコーナーです。
残念ながら僕は独りで行ったため、出来ませんでしたが、連れがいたら確実に着て写真を撮ってもらっていたことでしょう。

写真左のような、”なまはげ”のかぶりものから、写真右のような小道具の包丁(木製)までそろっています。

こんな感じで、”なまはげ変身にあたって”という案内まであり、痒いところに手が届くという感じですね。
上をみても分かるように、ミノ、面だけでなく、手甲や、わらぐつ、小道具の数々まで用意されております。凝ってますねぇ

そして、もう一つのオススメが、この”なまはげ勢揃い”のコーナー。
”勢揃い”ってどういう意味とお思いになるでしょうが、まずはこのコーナーの全体写真を見てみましょう。この”なまはげ勢揃い”の表示の向こう側はこのようになってます。

ドーン!
え、この人影は何って?
いえ人ではありません、”なまはげ”です。

なまはげ勢揃いの図、その一。

なまはげ勢揃いの図、その二。

なまはげ勢揃いの図、その三。
というわけで、現在男鹿市内約六〇地区において、”なまはげ”の行事が行われているそうなのですが、その地区によって、面、衣装などが異なるということで、その実物が勢揃いして展示されているわけなのです。
さすがにこれだけの数が展示されてますと、思いきり圧倒されます。なんとなく、仮面ライダー大集合ぽくもありますね(”響鬼”は鬼だし)
さて、ひとえに、”なまはげ”と言いましても上の写真でも分かるように、単なる鬼面ではないことが分かると思います。
なかには、え?これってなまはげ?というものもあり、そのバリエーションの豊富さに驚かされます。
その中でも僕が気になったのが、この二体。
命名:ロボット殺人者
銀の光沢がステキです。鬼と言うよりも、マッドサイエンティストが作った殺人ロボットという感じです。

命名:緑の侵略者
ええっと、絶対にコレは鬼とかではなくてですね、異星人に違いないです。それも地球侵略をたくらんでいるに決まってます。たしか、昔のB級映画か何かで、こんな怪物がいたような気がします、はい。
おそらく”なまはげ”とは単なる”鬼”ではなく、外国人が漂流した者という説もあるように、”異”なるものの総称なのでしょう。
だから”宇宙人”ぽい”なまはげ”があっても、それは”あり”だということですな。
だからといって”なまはげ=UMA”説は出したりはしませんけどね。
さて、”なまはげ館”の隣には”男鹿真山伝承館”という施設がありまして、ここは通常大晦日の行事である”なまはげ”の実演を見ることができるという、さらにディープなスポットとなっております。

”男鹿真山伝承館”は先ほどの”なまはげ館”とは違って、このように昔の民家を再現した作りとなってます。 あくまでも、”なまはげ体験”が主ということで”、なまはげが来る”家に招かれたという設定となっております。

館内に入りますと、民家そのままの再現と言うことで、囲炉裏端で話は進行していきます。
その囲炉裏端で、係員から簡単な説明があります。
曰く、なまはげの語源は「ナモミ剥ぎ」と言われている。ナモミとは炉端にかじりついていると手足に出来る火型のこと、それをはぎとり、怠けている者を戒めるという行事で、通常、男鹿半島では大晦日におこなわれている。
男鹿ではなまはげは、単なる鬼ではなく、災いを払い、幸福を呼ぶ神としてとらえられており、訪れた家には家長によって丁寧に扱われている。
その中でも、これから実演される真山地区のなまはげは完全に神として扱われているので”ツノ”がない、
などなど。

一通り、説明が終わると、いよいよ”なまはげ体験”
です
いきなり、なまはげが来るのではなく、上記写真のように先立(写真右)と呼ばれる案内人が、その家の主人(写真左)に「これからナマハゲが来ますよ」と知らせます。

そして、”なまはげ”登場!
”なまはげ”いきなり家内に入らず、まず、玄関で7回シコを踏みます。
そして、家の中に入りお決まりの文句で家中をあばれます。
「泣ぐ子いねが。怠け者いねが。親の面倒見悪り嫁いねがー」 と
大声で叫びながら暴れまくる。
で、家内には観客というか、実演体験者(入館者)がいるわけでして、その中を”なまはげ”は暴れまくります。
見ている大人はビックリするくらいなのですが、中には泣き出す子供もいたりします。そりゃ、怖いですよね。鬼が目の前にいるのですから。

一通り、暴れたところをみて、主人が「ナマハゲさん、まぁ座って酒でも呑んで下さい」とお膳にすすめます。
ナマハゲは「そうが」といいながら、お膳へ。お膳の前で5回シコを踏み、座ります。
ちなみに左隅の方に、先ほど紹介した先立が座ってますが、”なまはげ”と違って、彼にはお膳は与えられていません。なんとなく可哀想です。

ちなみに”なまはげ”のお膳はこんな感じです。設定は暮れということでこれが、ハレの日の食べ物になるのでしょう。お刺身や、ハタハタの焼き物などの郷土料理も含まれております。
ちなみに、この”伝承館”では、一日十回ほどの実演があるのですが、おそらくこのお膳は使い回しだと思います。いや、おそらくですけれども。
もしかしたら、何日も使い回しているのかもしれませんが、そのあたりを気にしていると先に進みませんので話を進めましょう。

”なまはげ”がお膳につくと、主人との対話がはじまります。
今年の稲はどうだったとか、家の物はまじめにやっているかとか。
このあたりの問答がショートコントのようで面白いです。
ちなみに、このあたりのやりとり、全て秋田弁でして、聞き取りにくいところもあったのですが、なんとなく理解した範囲で書いていきますね。
ナマハゲ「孫のヒロシは真面目に勉強してるか?」
主人「はい。毎日さぼらずに学校に行ってます」

ナマハゲ「(帳面(写真参考)見つつ)嘘言ってるか、どうかは帳面見れば分かる。なるほど、毎日学校には行ってるようだな。」
主人「そうでしょ、おらとこの家には怠け者はいません」
ナマハゲ「帳面にはこう書いてあるぞ。毎日学校へは行ってますが、勉強はさっぱり。その上、家に帰るとテレビを見たりテレビゲームばかりして、勉強なんてまったくしてないと、どうなってるんだ、ヒロシは」
主人「すいません、もっと気をつけます」
ナマハゲ「ヒロシは分かった。じゃあ、嫁の光子はどうだ。まじめにやってるか」
主人「はい、よく気がつく嫁で、真面目にやってます」
ナマハゲ「帳面見れば分かる。何々、最近はまるで朝飯をつくることなく、80になる婆が朝飯の支度をしていると」
主人「いや、それは光子のせいではなく、おらとこの婆が家事をするのが好きだからで」
ナマハゲ「なになに、光子が朝飯を作らないのは、毎晩遅くまでカラオケに行っていて、それで睡眠不足になって朝起きられないだから」と
主人「ああ、そうなのですか。自分は早く寝るもんだから、どこ行っているかわからなかったです」
ナマハゲ「ヒロシ、光子によく言い聞かせるぞ」
といいながらお膳の前を立つナマハゲ。
そして「勉強嫌いのヒロシに、夜更かしばかりしている嫁の光子はどこだぁー」と言って、来たとき以上に激しく家の中を縦横無尽に探して暴れまくります。

一通り回ったところで、主人がなだめると、ナマハゲは「元気で真面目にやれよ、来年もまた来るからな」と言って、家を去っていきます。
と、だいたい20分間くらいで実演は終了します。
民家を舞台に繰り広げられる「なまはげライブ」に観客(入館者)は大喜び。
僕も楽しんで見ることができました。
これだけ楽しんで、”なまはげ館”とセットで800円は、かなりお得だと思います。
思いきり”なまはげ”を堪能することが出来るのでオススメです。
もっとも、世の中に、どれくらい”なまはげ”を堪能したい人がいるのかは分かりませんが。
それにしても、夜遊びばかりしているとナマハゲに追いかけられるのかぁ。
男鹿半島に生まれなくてよかったとダメ人間の僕はそう思うのでした |
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