【地域】
秋田県秋田市
【ジャンル】
脱力スポット
【参考リンク】
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ももさだカエル地図
2005/9/15 秋田市の新名所
先日、 休日を利用して秋田市に行ってきました。
新潟から秋田までは、高速道なんて気の利いたものはないので、ひたすらに一般国道を車で走りました。だいたい片道で6時間というところでしょうか?
さて何故に僕が秋田市に行こうと思ったかと言えば、秋田市に奇妙な新名所があるということを最近知ったからなのです。
訪れた人、曰く、史上最強の脱力スポット。
そんな素敵なところへB級スポット好きの僕が行かないわけがありません。
このB級スポット探訪に費やす無意味な行動力とエネルギーを他に役立てれば、僕ももう少しましな人間になっているのでしょう、ってほっとけ!
さて、この脱力スポット。秋田市の郊外、雄物川河口にある新屋海浜公園というところにあるそうです。
海浜公園などというと僕は、何となく展望台があって、ちょっとした遊具と休憩所があってなどという所だと思っていったのですが、川沿いの細い道を抜けるとそこは
思いきり荒涼とした浜辺でした。
なんか駐車場とかも、あるのかないのかという感じ。
遊歩道ぽいものもなく、海水浴シーズンも終わったせいか思いきり寂しい海岸風景でした。
傍らを見ますと、近代的な風力発電の風車が回っています。
その新しさがなおさら、この浜辺の寂しさを際だたせます。
そして、そんな寂しい浜辺の風景の中に、なにやら場違いなものが?
これは、なんだろう?
近づいてみます。
青空の下、飛び跳ねるこの緑色のものは何?
さらに近づいてみます。
か!かえる!?
そう、これが秋田市の隠れた名所”
ももさだカエル
”像なのです。
像の下にはこのような説明書きがあります。
ももさだカエル
この像は
昔の新屋浜のにぎわいにカエル
事故やけががなく無事カエル
ゴミを捨てずに持ちカエル
という願いをこめて建立しました。
平成5年3月
秋 田 市
ということです。
”ももさだ”とは、”百三段”というこの新屋浜の昔の呼び名のこと。
なんでも雄物川放水路ができ、現在の川の流れになる前は、この新屋浜は砂丘と松林が見渡すかぎり続き、観光海水浴場として賑わっており、海の家や、休憩所、食事所や遊具などが置かれ、大変賑わっていたとか。
しかし雄物川放水路が出来ると、新屋浜の様子もすっかり変わり、海水浴場もなくなってしまいすっかり荒れ果てた姿になったそうなのです。
昭和62年。地元新屋の人達は、新屋浜を賑わっていて楽しかった昔の海岸に戻そうと新屋海浜公園づくりに着手
そして、平成5年に、”昔のにぎわいにカエル”、無事カエル”、”ゴミを持ちカエル”という願いから、このカエル像が建てられたとか。
って、わりとよい話にダジャレでオチをつけるなよ!!
それにしても、噂通りに奇妙でそして脱力する風景でした。
ただ僕の想像していた風景とは少し違いました。
僕は、この像が夕日がとてもキレイな海浜公園にあり、ロマンチックな雰囲気をカエル像が脱力させていると聞いていたので、少しオシャレ目なスポットのところにこういう場違いなカエル像があると思っていたのです。
で、実際に訪れてみると、小さな東屋があるくらいで、あとは何もない荒涼とした海岸の風景、その中にホントに
・・・ポツン・・・
という感じでかえる像が置かれていたのが印象的でした。
ちょっと疑問なのですけど、秋田のカップルの方って、このような荒涼とした浜辺でデートしたりするんでしょうか? いや、こんな寂しい風景を無理やり誤魔化してロマンチックな気分に浸っているのかなとか思ったら、なんか、すごく可哀想だなと思ったものでして。(今、秋田の人の2割くらいを敵に回したような気がします。)
そんなことを考えながら、”ももさだカエル”をもう一度見てみましょう。
”ももさだカエル”はあくまでも前向きです。
よくグリコのポーズと言われますが、グリコのポーズは”バンザイをしながらのゴールイン”という感じのポーズ。
それにくらべると、”ももさだカエル”は前のめりです。ゴールではなく、最初の一歩を踏みだそうとする躍動感を感じさせられます。
さらに後ろからの撮影。よく男は背中で語るといいますが”ももさだカエル”の傷ついた背中にも並ならぬ苦労を感じさせます。
それでも、あくまでも前のめりなところに”漢”の意気込みを感じます。
過去を捨てて、ただ前へ!前へ!と
そして太陽の光に照らされて浮かび上がる。カエル像のシルエット。
青春ドラマの1シーンを思わせる爽快な光景です。
寂しい海岸風景の中で一人(一匹か)ハッスルするカエル像。なんとなく周囲の環境に馴染めないことを誤魔化したくて無茶にはしゃいでいるような、そんなそこはかとない哀愁を感じたのは僕の気のせいでしょうか。
まぁ、よく考えると、深夜に新潟を出発し、平日の朝の8時に、こんな寂しい海岸に独りで三十路を過ぎた独身男性が訪れるということが一番寂しいんでしょうけどね(涙)